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くりえいと歯科おおかわちクリニック 福岡県宗像市くりえいと三丁目3番1号 月・火・木・金 18時30分まで 水・土 16時30分まで ご予約はお電話番号0940-39-8020まで

実際の治療内容

診療内容2(MTAセメント治療・歯内療法・根管治療)

はじめに - 診療内容一覧

情報量が多いため、複数ページに分割して掲載しております。このページは2ページ目です。
注※ここから先は虫歯の写真や歯茎からの出血を伴う写真がアップで表示されることがあります。

【MTAセメント治療】虫歯が深くても歯の神経を取らずに治す直接覆髄治療

治療前後
治療前後のみの比較写真:虫歯が深く露髄した神経をMTAセメントで覆髄
治療の流れ
治療の流れの写真:虫歯の除去から露髄、MTA直接覆髄、バルクベース封鎖まで
【概要】
虫歯が深く神経まで達していたのでMTAセメントで直接覆髄治療を行いました。
虫歯は黒いところが虫歯、というわけではありません。汚れの場合もありますし、虫歯以外の原因で変色していることもあります。取り除くべき虫歯の部分を判定するにはニシカカリエスチェッカーという染色液を使います。赤と青色があり、今回は青色を使用しています。写真で青く染色されているところが削るべきところです。削合していき、神経が入っている空間である歯髄にまで達すると出血してきます。以前は神経まで達するような虫歯の場合は神経を取る処置を行うことが一般的でしたが、現在は痛み等の症状がなければ高い確率で神経を残すことが可能になってきました。case2「治療の流れ」の写真2列目の左から3枚目と4枚目を比較すると染色部を削って出血してきていることがわかります。実際は出血点の周りを改めて染めるとまだ染色していたので、染まらなくなるところまで徹底的に虫歯を除去しています。
  • 【治療回数】
    1回 60分 (+この後に修復処置や補綴処置が必要です(1~数回))
  • 【方法】
    染色液で青く染まる部分を徹底的に除去します。一気にたくさん削ればすぐ終わるのですが、最小限の切削量で、健全な歯質を少しでも多く残したいので少し削っては染めてを何度も繰り返す必要があります。今回は、もともとあった大きな穴ではなく、拡大視野下でないと見落としてしまいがちな小さな裂溝の奥で、深く広がる虫歯が存在していました(case2「治療の流れ」の写真1列目の3枚目と4枚目の写真を参照)。綺麗になった後、出血が自然に収まることを確認し、MTAセメントを充填していきます。初期硬化を待ってバルクベースという重合収縮が小さい特殊なコンポジットレジンで封鎖します。後日痛みが出ていないことを確認し、別途セラミックインレーもしくはダイレクトボンディング等の修復処置を行っていきます。
  • 【備考】
    MTAセメントは非常に高価な薬でありまた扱いが難しく、最初にうまく扱えずダメにしてしまいその後使用を躊躇してしまう先生が多い薬剤です。もしくはそういう噂を聞いて一度も使ったことがないという先生も多いと思います。また、文献でもMTAセメントが水酸化カルシウム製剤よりも明らかに優位であるという結果はまだ出ていないこともMTAセメントが浸透しきれていない理由の一つかもしれません。実際使用すると違いは歴然としており、非常に有用な薬です。神経は感染を起こしつづけると壊死してしまうので、虫歯を確実に取りきることと取り切った穴を緊密に封鎖することが重要です。水酸化カルシウム製剤は色々な製品がありますが、セメントを添加し接着力を付与したもの等でもその接着力はかなり弱く、また水分にも弱いため、出血を伴う露出した神経を封鎖することは困難でした。対してMTAセメントは水分で硬化するため湿潤環境でも強固に接着力を得ることができ、また硬化時に若干膨張することからより緊密に隙間なく穴を封鎖できます。硬化後も生体親和性に優れ安心して使用できる材料の一つです。
    MTAセメントに含まれる成分にアレルギーがある方には使用できません。 また、確実に神経を保存できるわけではありません。神経がすでにダメージをかなり受けている場合、何もしなくても強い痛みがある場合などは成功率は低くなります。
  • 【費用】
    MTA直接覆髄治療(自費:10,000円+税)
→【神経を残す治療】のより詳しい説明はこちらから
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【歯内療法・根管治療】無菌的根管治療を行うための隔壁処置~ラバーダム必須

治療前後
治療前後のみの比較写真:虫歯が深くラバーがかけられない状態からかけられる状態へ
治療の流れ
治療の流れの写真:虫歯の除去から隔壁処置を行い、ラバーダムをかけて次亜塩素酸洗浄を行い仮封まで
【概要】
歯の内側には神経が入っている歯髄腔という空間があります。口腔内の細菌の感染によって歯髄が死んでしまった場合、歯の根の中の空洞(根管)は細菌によって汚染されている状態です。その汚染された根管を綺麗にすることが根管治療ですが、口腔内の細菌が入る環境で治療していては、泥だらけの水たまりで洗濯しているようなもので、いつまでたっても綺麗になりません。結果、組織に為害作用があるような極端に強い薬(ホルマリン等)を使い、それによって組織が傷みさらに感染のダブルパンチで尚悪くなるという悪循環や複雑化に陥りがちです。そういう事態を避けるために根管内に口腔内の細菌が入り込まないよう無菌的治療を行わなければなりません。そして、口腔内の細菌が入らない状態で治療を行うこと以外にも、安全な薬を適切な時間(1分から数分以上)しっかりと作用させることが根管治療には重要です。その両方を可能にする手段がラバーダムという方法で、治療するべき歯にカバーをかけ口腔内と分離させることで、口腔内の細菌が根管内に入らないことと、根管内で使用する薬を口腔内に漏洩させないことが可能となります。ラバーダムは特殊な金具を歯にひっかけなければならないため、虫歯が歯肉よりも深い部分に及んでいたり、健全な歯質がうすく割れやすい状態では使うことができません。そのような条件が悪い歯でも、ラバーダムを使用できるようにするために、治療歯をレジンで補強する処置を隔壁処置といいます。この処置は保険適用外となります。
  • 【治療回数】
    1回 45分 (+ここから根管処置や補綴処置が続きます))
  • 【方法】
    この歯はもともととなりの銀歯と連なった銀歯が入っていました。まず連なった金属を切断除去し、さらに土台の金属(メタルコア)を除去していきます。その後虫歯をニシカカリエスチェッカーを用いて取り残しがないように徹底的に除去し(まだ根管内はさわりません)、レジンにて隔壁作製を行います。これでラバーダムを装着できるようになったため、無菌的環境下で次亜塩素酸洗浄を行い水硬性セメントで仮封をしていきます。今回は仮封の十分な厚みが取れたのでしていませんが、隔壁の高さが取れない場合は、グラスアイオノマーセメントも用いて二重仮封することもあります。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    ラバーというとゴム(ラテックス)を使っているイメージで、もちろんその通りなのですが、世の中にはラテックスアレルギーの方もいらっしゃいます。そういう方のためにノンラテックスラバーも用意しています。
    隔壁処置をしたら確実に安全というわけではありません。隔壁は割れることもあります。また、隔壁はレジンで作製するためレジンアレルギーの 方にはできません。
  • 【費用】
    隔壁処置(自費:3,000円+税)
    ただし、以後に続く処置として、自費根管治療(40000+税)等があり、このように通常の保険治療内の方法では残せないような歯を最終的に噛める状態まで持っていく場合は、金属の歯にしたとしても1歯につき10万円程度はかかることが多いです。
→歯を抜かない根管治療のより詳しい説明を見るにはこちらから
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