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くりえいと歯科おおかわちクリニック 福岡県宗像市くりえいと三丁目3番1号 月~土9:00~17:30まで診療 最終受付17:00 ご予約はお電話番号0940-39-8020まで

実際の治療内容

根管治療・歯内療法治療集 5ページ目

注※ここから先は虫歯の写真や歯茎からの出血を伴う写真がアップで表示されます。

case3-7
破折ファイル除去症例集+除去せずに治療した症例集

破折ファイル除去症例1
破折ファイル除去前後写真1
【概要】
根管治療中にファイルが破折するリスクを完全になくすことはできません。#08以下のステンレスファイルやニッケルチタンのロータリーファイルは特に破折するリスクが高いと思います。基本的に破折ファイル自体は残っていても問題ないと言われています。問題は破折ファイルが残ったままだとその部分を機械的に拡大・洗浄することができないことです。なので、機械的に拡大・洗浄する必要がある場合は破折ファイルの除去が必要になります。除去できない場合は歯根端切除術が必要な場合もあります。
この症例では上顎大臼歯のMB根に破折ファイルがあります。破折ファイルはここが一番多いのではないでしょうか。なぜならMB根は曲がっていて、しかも近心根からはアクセスが難しくファイルがS字状にたわみ、無理に回転させると折れてしまい易いからです。
  • 【治療回数】
    60~90分×1~2回(その後も治療が続きます)
  • 【方法】
    マイクロスコープでファイルの断端が見えるまで拡大し、NC下で超音波チップをあてて除去していきます。パーフォレーションや破折に注意しながら行う必要があります。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    長時間の診療になる場合が多いので、顎関節症などで口を長くあけていられない方は困難な場合があります。(開口器を噛んでいてもらうので、ご自分で口を開け続けておく必要はありません。)
    確実に破折ファイルを除去できるわけではありません。できないときもあります。できない場合で除去が必要な場合は歯根端切除術が必要です。
    MTAセメントの他、Biodentin、EndoSequence BC Sealerといったケイ酸カルシウムセメント製剤(未承認医薬品)を使用します。アメリカを筆頭に海外の専門医達は根管充填材はMTAセメントよりもケイ酸カルシウムセメントが主流です。当院では成分だけでなく世界的に広く使用されているものと同じ製品を使用しております。ケイ酸カルシウムセメントはMTAみたいなものですが、MTAより扱い易く色々な物性のものがあります。硬化時間や硬化後の強度も様々で、MTAセメントだと溶けてなくなってしまうような場面でもより確実な操作が可能です。未承認医薬品は歯科モールから購入しております。
  • 【費用】
    自費根管治療(自費:60000+税)
    破折ファイル除去に限らず根管治療の一連の流れを含みます。
破折ファイル除去症例2
破折ファイル除去前後写真2
【概要】
今度は下顎大臼歯です。下顎大臼歯も近心根に破折ファイルがよくあります。これも上顎と動揺にアクセスが難しくS字状にたわみ折れていることが多いのと、また下顎はML根とMB根がありますが、MB根は根尖にいくに従い舌側にカーブしていることが多いため、下顎もMB根でのファイル破折が多いです。
  • 【治療回数】
    60~90分×1~2回(その後も治療が続きます) 
  • 【方法】
    エンド三角を十分に除去し、マイクロでファイルが見えるまで超音波で削合していきます。ファイル断端周りを超音波で少し削合し、ファイル自体に超音波をあて、ねこじゃらしが出てくるようにファイルが飛び出してくるよう促します。レッジが出来て根尖にアクセスしにくくならないよう注意がいります。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    長時間の診療になる場合が多いので、顎関節症などで口を長くあけていられない方は困難な場合があります。(開口器を噛んでいてもらうので、ご自分で口を開け続けておく必要はありません。)
    確実に破折ファイルを除去できるわけではありません。できないときもあります。できない場合で除去が必要な場合は歯根端切除術が必要です。
    MTAセメントの他、Biodentin、EndoSequence BC Sealerといったケイ酸カルシウムセメント製剤(未承認医薬品)を使用します。アメリカを筆頭に海外の専門医達は根管充填材はMTAセメントよりもケイ酸カルシウムセメントが主流です。当院では成分だけでなく世界的に広く使用されているものと同じ製品を使用しております。ケイ酸カルシウムセメントはMTAみたいなものですが、MTAより扱い易く色々な物性のものがあります。硬化時間や硬化後の強度も様々で、MTAセメントだと溶けてなくなってしまうような場面でもより確実な操作が可能です。未承認医薬品は歯科モールから購入しております。
  • 【費用】
    自費根管治療(自費:60000+税)
    破折ファイル除去に限らず根管治療の一連の流れを含みます。
破折ファイル除去症例3
破折ファイル除去前後写真3
【概要】
こちらも下顎大臼歯の近心根で、MB根です。なぜこのデンタルでMBとわかるのか・・・、はい、もちろんわかりません。偏心撮影やCBCTを撮って判断する必要があります。
  • 【治療回数】
    60~90分×1~2回(その後も治療が続きます) 
  • 【方法】
    長さがあり、歯質もあるので、比較的容易です。エンド三角を除去し、見えてきたら、折れないように力を調整しつつ超音波を当ててファイルがあがってくるように仕向けます。超音波はNCや精製水を満たした状態であてるようにします。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    長時間の診療になる場合が多いので、顎関節症などで口を長くあけていられない方は困難な場合があります。(開口器を噛んでいてもらうので、ご自分で口を開け続けておく必要はありません。)
    確実に破折ファイルを除去できるわけではありません。できないときもあります。できない場合で除去が必要な場合は歯根端切除術が必要です。
    MTAセメントの他、Biodentin、EndoSequence BC Sealerといったケイ酸カルシウムセメント製剤(未承認医薬品)を使用します。アメリカを筆頭に海外の専門医達は根管充填材はMTAセメントよりもケイ酸カルシウムセメントが主流です。当院では成分だけでなく世界的に広く使用されているものと同じ製品を使用しております。ケイ酸カルシウムセメントはMTAみたいなものですが、MTAより扱い易く色々な物性のものがあります。硬化時間や硬化後の強度も様々で、MTAセメントだと溶けてなくなってしまうような場面でもより確実な操作が可能です。未承認医薬品は歯科モールから購入しております。
  • 【費用】
    自費根管治療(自費:60000+税)
    破折ファイル除去に限らず根管治療の一連の流れを含みます。
破折ファイル除去症例4
破折ファイル除去前後写真4
【概要】
これも下顎で近心根っぽくみえますが、この歯は根が癒合しており樋状根になっています。盲目的にファイル操作を行うと無理な力がかかり折れやすいです。ただ、これは珍しい方だと思います。浅いので除去の難易度は低いです。
  • 【治療回数】
    60~90分×1~2回(その後も治療が続きます) 
  • 【方法】
    樋状根は歯質が十分あるように見えても、しれっとストリップパーフォレーションを起こしていることもあるので、通常の歯のように注意が必要です。癒合していても、ただの単根ではないのです。マイクロとCTでどういう形になっているかどこが薄いかよく把握しながら、慎重に削合し、超音波で振動させながら自然に出てくるよう促します。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    長時間の診療になる場合が多いので、顎関節症などで口を長くあけていられない方は困難な場合があります。(開口器を噛んでいてもらうので、ご自分で口を開け続けておく必要はありません。)
    確実に破折ファイルを除去できるわけではありません。できないときもあります。できない場合で除去が必要な場合は歯根端切除術が必要です。
    MTAセメントの他、Biodentin、EndoSequence BC Sealerといったケイ酸カルシウムセメント製剤(未承認医薬品)を使用します。アメリカを筆頭に海外の専門医達は根管充填材はMTAセメントよりもケイ酸カルシウムセメントが主流です。当院では成分だけでなく世界的に広く使用されているものと同じ製品を使用しております。ケイ酸カルシウムセメントはMTAみたいなものですが、MTAより扱い易く色々な物性のものがあります。硬化時間や硬化後の強度も様々で、MTAセメントだと溶けてなくなってしまうような場面でもより確実な操作が可能です。未承認医薬品は歯科モールから購入しております。
  • 【費用】
    自費根管治療(自費:60000+税)
    破折ファイル除去に限らず根管治療の一連の流れを含みます。
除去せずに治療した症例1
治療前後写真1
【概要】
この症例は破折ファイルがありつつも、ファイル除去をしませんでした。根尖病変がある場所と破折ファイルがある場所が別であるためです。破折ファイル除去は歯の切削を伴うので、しなくて良いならしない方がダメージが少なくより良いのは言うまでもありません。破折したファイル自体に害はないのですから。
  • 【治療回数】
    60~90分×1~2回(その後も治療が続きます) 
  • 【方法】
    破折ファイルは除去せずに通常の方法で感染根管処置を行います。ラバーダムをし、NCとニッケルチタンファイルを使い、根管拡大を行い、根充してます。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    長時間の診療になる場合が多いので、顎関節症などで口を長くあけていられない方は困難な場合があります。(開口器を噛んでいてもらうので、ご自分で口を開け続けておく必要はありません。)
    確実に破折ファイルを除去できるわけではありません。できないときもあります。できない場合で除去が必要な場合は歯根端切除術が必要です。
    MTAセメントの他、Biodentin、EndoSequence BC Sealerといったケイ酸カルシウムセメント製剤(未承認医薬品)を使用します。アメリカを筆頭に海外の専門医達は根管充填材はMTAセメントよりもケイ酸カルシウムセメントが主流です。当院では成分だけでなく世界的に広く使用されているものと同じ製品を使用しております。ケイ酸カルシウムセメントはMTAみたいなものですが、MTAより扱い易く色々な物性のものがあります。硬化時間や硬化後の強度も様々で、MTAセメントだと溶けてなくなってしまうような場面でもより確実な操作が可能です。未承認医薬品は歯科モールから購入しております。
  • 【費用】
    自費根管治療(自費:60000+税)
破折ファイル除去症例5+除去せずに治療した症例2
治療前後写真2
【概要】
今度は2本治療しています。両方ともに破折ファイルがありますが、根尖病変に関係あるファイルだけ除去しています。除去している根も除去していない根も治癒していることがわかります。これからもわかるとおり、ファイル自体には害はないのです。ファイルが折れたら必ず除去しなければならないわけではありませんので、まずはご相談ください。
  • 【治療回数】
    60~90分×1~2回×2(その後も治療が続きます) 
  • 【方法】
    2本治療していますが、1本ずつ治療しています。補綴物を外し、コアを除去し、エンド三角を除去し、破折ファイルは超音波で浮き上がらせて除去し、他の根管もニッケルチタンファイルで必要量拡大して根充しています。
  • 【備考・副作用・デメリット】
    長時間の診療になる場合が多いので、顎関節症などで口を長くあけていられない方は困難な場合があります。(開口器を噛んでいてもらうので、ご自分で口を開け続けておく必要はありません。)
    確実に破折ファイルを除去できるわけではありません。できないときもあります。できない場合で除去が必要な場合は歯根端切除術が必要です。
    MTAセメントの他、Biodentin、EndoSequence BC Sealerといったケイ酸カルシウムセメント製剤(未承認医薬品)を使用します。アメリカを筆頭に海外の専門医達は根管充填材はMTAセメントよりもケイ酸カルシウムセメントが主流です。当院では成分だけでなく世界的に広く使用されているものと同じ製品を使用しております。ケイ酸カルシウムセメントはMTAみたいなものですが、MTAより扱い易く色々な物性のものがあります。硬化時間や硬化後の強度も様々で、MTAセメントだと溶けてなくなってしまうような場面でもより確実な操作が可能です。未承認医薬品は歯科モールから購入しております。
  • 【費用】
    自費根管治療(自費:60000+税)
    破折ファイル除去に限らず根管治療の一連の流れを含みます。

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